"恋愛なんて、後から思い出したら、恋が始まる瞬間と、それこそはじめて髪にさわってもらうとかはじめて手をつなぐとかからはじまるはじめてステップをこなしてる時が1番ドキドキして楽しくて良い思い出なわけで、まあ真ん中らへんはいいとしても、はじまりの反対のおわり頃なんて、なんかうまくいかんなー、なんだかなーの積み重ねで、最悪の場合もう思い出したくもねーになるわけだから、もうはじめ、はじめが肝心なのだ、はじめだけでも大事にしてたら、少なくとも後に思い出した時にいい感じの思い出が、たとえそこには今や焼け野原であろうと確実に2、3個は落っこちてるはずで、それだけでちょっと悪くないと思えるような気がするのだ。その時間は無駄じゃなかったと思えるのだ。だから私はめちゃくちゃはじめてを大事にしていて、実際細心の注意を払って、はじめての瞬間を記憶してきたのだ。"
— シャンプーアンドリンス - 松田暢子 ( via イルクーツク2 )